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映画『スキャナー』感想

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というわけで、映画『スキャナー』感想です。

以下、ネタバレです。注意!!



当方新参者のためヤスくんの演技仕事はパッチアッパーズとフラジャイルの小早川くんぐらいしかマトモに観たことがなく、大画面でヤスくんを観れるというのは嬉しいだろうと思っていたのですが、登場した時は意外にもちょっと気恥ずかしい感じがしました。
なんというか、いつも観てる人がスクリーンに…!いつものあの声が…!という、お前は身内か!という感覚で…。
あかんことなんですが、ヤスが、ヤスが!という気持ちでストーリーを見守ってました。


キャストがすごいですね。攻めてる。
野村萬斎さんは意外にも現代劇映画初出演なんだそうで。
憑依されたような演技が、奇妙なくらいなのにやりすぎでない。素晴らしい存在感でした。
宮迫さんも演技仕事は多いですが芸人畑の方ですし。役柄上ちょっと影が薄かったかな。
『ごめんね青春!』でのお父さん役風間杜夫さん、『サムライせんせい』での役場職員役梶原善さんと、亮ちゃんと共演されたお二方が出てらしたのも嬉しかったです。
雪絵さん役の木村文乃さんが役柄通り、とても美しくてとても印象的でした。仙石さんの行動原理となる美しさだった訳なので、納得です。
子役の女の子から物語が始まったのですが、物語の鍵となるこの子がとっても可愛い!白いワンピースがよく似合う!そしてめっちゃかりんちゃんに似てた!(笑)ずっとそのこと考えてた。
亜美役はクックドゥの回鍋肉の子なんですね。この子も良い演技でした。5才の子役の子がソックリだった。

とにかく、役者というか各々適材適所なキャスティングでした。
人気者や売り出したい人を集めて流行りの漫画の実写化、なんて映画とは一線を画す、これで集客ついてくるのかなと心配になるキャスティング
けど、だからこそこういう作品にわざわざジャニーズからヤスくんを出演させてくれるというのが、嬉しいことでもあります。



というか!!
ヤスくん重要な役すぎてびびったよ!!

中盤まで「展開的に警視庁と探偵コンビ決別してるし、あんま絡まないっぽいな~。もっと出てきてほしい!」なんて思ってた訳ですよ!

それがいきなり犯人ですからね!

まさかの「犯人はヤス」!


「思念の持ち主が違う…」から、回想シーンに男の子が現れて、まさかこれは…?????となり、現在に戻った瞬間、貞子状態!!

これはヤバイ!!!


まぁでも、正直女装を見慣れててよかったです(笑)
初めて安田くんを観た人はあのクオリティの低い女装にとんでもなく気味悪さを感じたでしょう。
わざとでしょうね、いかつさを残してるのは。

お坊ちゃん刑事っていう前情報から「探偵コンビに情報提供を求める役立たずくん」をイメージしていったんですが、裏切られた。
刑事役としてカッコよかったのは、喫茶店でタブレットを出す時くるっと回した所作です。
…その時点では、「これ観れただけで観に来てよかったわ~」って思ったのになぁ…。

黒佐々部になってから、なんか既視感があるな~と思ったんですが、リサイタルのHGTBでの刑事コントでの演技を思い出しました。
「嘘だ嘘だ全部嘘だ!」「気付いてない?こいつがねぇ一緒にやったんですよ!」「ルート7を走ったわねぇ」(何故かオネェ)のやつ。
撮影時期がいつなのかははっきりと分からないですが、黒髪ですし、もしかしたら関ジャニズム~リサイタル頃の撮影だったのですかね??
それならば、リサイタルでの姿は佐々部の演技が残ってたのかもしれないですね。

そんなこんなで、女装も、黒化も、正直演技として新しいものを観た感じはしなかったです。
ネタバレは踏んでないつもりだったんですが、女装犯人だと判明した時に、「ヤスが選ばれた理由が分かった」って呟きを何処かで見たような記憶が蘇ってきました。
それだけ女装って関ジャニにとって身近でよくあることだし、ヤスくんの”ブラック化””雄田化”も「象」などで見てますからねぇ…。
ファンじゃない人が観たらイメージ激変したかもしれないです。
それぐらい衝撃な絵面ではありました。


猟奇殺人しちゃうし幼女心の中に飼ってるし最後自殺しちゃうし、ファンの方の中にはちょっとしんどかった方も居たんではないかなぁ…。
そもそもジャニーズですからね。アイドルですから。
けど、私の勝手なイメージですけど、いわゆる「安田担」の方たちって「イメージを裏切られる」ことに魅力を感じていらっしゃるんじゃないかなぁ。
可愛い、カッコいい、天然、なんでもできる、優しい、表情がドS、etc.
両極端に振り切れた色んな面を持ち、いい意味でイメージを裏切ってくれる章ちゃんに堕ちた方多いんではないだろうか。私はそうです。
だから、めっちゃ怖くてサイコで暴力的な佐々部を演じるヤスくんすら許容範囲な気がする。安田担の方は。
制作側にとってはそれはどうなんだろうな。ジャニーズが人殺してて衝撃でしょ?っての狙ってたんだったら、ヤスくんじゃなかったかもなぁとも思う。


まぁ、そうは言ってもなかなかの衝撃でしたけどね。まだ引きずってるし。
思い返してみれば、長い髪の女を強調してて見るからに怪しい忍さんが出てくるのは安易だし、単独行動する刑事は怪しいって鉄則だし、ヒントはたくさんあったんだけど。
ヤスくんはちょい役だろうな、って期待しすぎないように観てたから無意識に犯人から排除してたのかもしれない。
見事に騙されたーって感じですね。


ていうかそもそも、ストーリー自体思ってたのと全然ちがう…!
バディもの人探し痛快コメディミステリーだとばっかり…!
めっちゃくちゃこわかったんですけどーーーー!!

静かなシーンなのに思わず「こわ~いよ~…」って独り言が漏れてしまったレベル。(すいません)
亜美ちゃんが保護されてない!ってシーン辺りでは手必死に握って観てました。一人で観に来るんじゃなかったって後悔しました。
カメラ=人物の目線っていうカメラワークを印象的に多用してたため、アイスピック?振りかざしてきたとことかめちゃこわかったです。

夜中の帰り道、自転車漕いで帰るの嫌でした…。
しかもイヤホンからヤスくんの歌声…「わたし鏡」ですら、ごめん、今日は、こわい(笑)

でも、エリカちゃんと悟くんが仲良くボール遊びした記憶を作り出してあげたあたりでドバドバ泣いてました。
ヤスくんしんじゃうし…。笑ってるし…。
もう心ムチャクチャにされたわ。←横山さんが言いがちな表現。


まとめ。
多分、大多数のヤスファンが出すであろう結論!

「安田担でよかった!」笑

あれだけの演技で物語を引っ張った安田くんの演技を観せて頂けて嬉しいです。
間違いなく観に行ってよかったです。
これを観ずしてヤスを語ろうとしてたのはおこがましいことでした。
今後も色々な演技仕事楽しみにしてます。



※追記※
ブログやら各地巡回してざっと感想拾ってきました。
やっぱり、「安田担でよかった」って冒頭か最後に置いてる方が結構いて、うんうんと頷きました(笑)

気になった感想は、
①「ネタバレ見ないで行った方がいいよ!」っていう感想が多すぎて逆に犯人役予想してました
②リサイタルでのスネ毛消失の謎が解けました
③女装笑った
④ジャニーズが犯人役うれしい狂気歓迎

①に関しては、そうなるよねーって同情します。
そうなんだよね。映画観る前に「誰が犯人かな、もしかしたらヤスかな!」って1%でも考えた時点で、驚きというのは薄まってしまうわけで…。
その点でいえば、全くのまっさらで、犯人という概念すらなく鑑賞スタートできたのは幸運でした。
始まってしまえばもうずーっと引き込まれて何も考えられなかったですからね。
車内の折り鶴クローズアップという見え見えの餌にすら、何も疑ってませんでした\(^o^)/
敏い人はハンカチとられたタイミングで、あーってなったみたい。すごすぎる!
私なんて過敏な仙石さんもハンカチとられて不満げな佐々部さんもどちらも可愛すぎて純粋にくすっときてたよ!

②に関しては、ヲタクすげぇなってことに尽きる。
スキャナー発表がリサイタル終了後ってことで、何故スネ毛が消えたのかファンの間ではリサイタルの時点で憶測を呼んでたんですね。
①と②を併せて考えれば「犯人はヤス」だと予想できてた…ってファンの方はがっかりしなくていいと思う!それはそれですごいよ!

③に関してはですね…
全く「女装犯人」を想定せずに観てたので怖さ&驚きがあったのは確かですが、いきなりドアップに迫られてほんのすこーし面白かったのも確かです。
おこられそうですが。同じ感想の方いてよかったです。
佐々部の女装が違和感のある、似合ってない女装なのはむしろ驚きでした。
安子があんなに可愛いんだから、本気出せば彼の女装はあんなもんじゃないはず!
なので、逆に怖かったし、佐々部の心の病んでる部分がよく分かる形になってましたね。
小説版だとエリカが嘘をついてたのではなく、悟が記憶をすり替えてたということも知りました。その方が病んでる佐々部としては腑に落ちますね。

④に関しては、そういう形で自担の力を信じてるんだななるほどって勉強になりました。
他担の人からすると良い役もらえてよかったね羨ましい!って方もいるみたいです。
自担の能力が高く評価されると誇らしい気持ちですよね。



あーもう一度観たくなってきた。でもこわい。
警察手帳出すヤスくんはカッコよすぎたな。もう一度白佐々部から見直したいですね。